心が晴れる場所がここにある。木漏れ日と風と仲間に包まれて!


八方尾根 (2025.8.18)


昨年に引き続き、今年も八方尾根に行ってきました。昨年は濃霧により景観は最悪、今年はそのリベンジを兼ねての挑戦です。
参加者は男性2名、女性3名の計5名。
さて、その結果は… 見事、願いが叶い、青空の広がる最高の登山日和となりました。

▼八方尾根の天気がよく変わる理由は
①八方尾根は北アルプス北部 (白馬連邦) に位置し、日本海から吹き込む風を最初に受ける山域です。このため、日本海から湿った空気が山にぶつかって上昇し、雲ができやすいのです。結果として、晴れていたかと思うと、急にガスがかかったり、雨や雪が降ることがよくあるのです。

②特に冬から春にかけては、北西の季節風が強く吹きます。この風が日本海で水分を含み、白馬岳~唐松岳~八方尾根にぶつかることで雪雲が発生します。夏でも南から湿った空気が流れ込むと、午後に積乱雲が発達して局地的な雨や雷雨をもたらします。

③八方尾根は標高差が大きく、下の八方駅 (約770m) から八方池山荘 (約1830m) 、さらに唐松岳方面 (2600m級) まで標高が急に上がります。そのため、標高ごとに気温・風・雲の発生状況が異なるのです。麓が晴れていても、上部ではガスや風が強く、全く違う天気になることがよくあるのです。

④午前中は放射冷却で空気が安定して晴れやすいのですが、日中は地面が温まり上昇気流が発生します。これにより、午後になると雲が湧き、ガスがかかるという日変化が起こりやすいのです。

以上、気象学習でした。


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